Oct 08, 2010

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高校を卒業するとすぐ、運転免許证取得のために教習所に通った。そこで中学時代の友人数人と久しぶりに再開した。昔の友達と友達の友達、多くのワイワイと楽しく教習所ライフを送ることができる。春から新しい生活に向けて気持ちも盛り上がっていて、教習所を卒業する頃には、運転できるものだと気持ちの盛り上がりも1ヶ月程度の教習所生活はとても楽しかったし、今でもいい思い出です。
 2011年3月11日14時46分、筆者は岩手県花巻市内の自宅の仕事場にいて、子守をしながらいつものようにPCに向かっていました。携帯電話が緊急地震速報を伝えた数秒後、震度6弱の激しい揺れに見舞われ、その後2日半の停電生活を経験しました。

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 2週間以上が経過した今でも、給湯器は故障中(停電により凍結、破損)。ガソリンや生鮮食品は、まだ手に入り難い状況が続いています(徐々に改善しつつありますが)。タバコとビールが入手困難になってきているようで、これらが手放せない方はさらにストレスをため込んでいるようです。もちろん、壊滅的な被害を受けた沿岸地域に比べれば、ごくごく軽微な被害で済みました。数日間の停電など、被災とは呼べるものではありません。

 さて、筆者は、10年前にこの地域に引っ越してきてから幾度となく大きな地震を経験しています。2003年5月26日の三陸南地震(M7.1、最大震度6弱)、2005年8月16日の宮城県南部地震(M7.2、最大震度6弱)、2008年6月14日の岩手・宮城内陸地震(M7.2、最大震度6強)などです。

 今回の大震災は「想定外」の事象が多発しているようですが、地震大国日本において、いつかどこかで地震が発生することは容易に想像できることです。関東エリアで実施中の計画停電(輪番停電)も想定できることです。この機会に、企業のIT基盤の防災について、対策のくふうや確認事項について考えてみましょう。なお、本稿は地方の中堅企業のシステム管理者の経験がある筆者が「想定できる」、サーバが数台の中小企業向けの内容になります。

[経験から学ぶ]2005年8月16日から続く防災意識

 岩手・宮城においては、ここ最近、2〜3年ごとに大きな地震に見舞われてきました。筆者の住む岩手県花巻市では、震度5強(2003年5月26日)の被害が大きく、そして近い将来高い確率で発生すると言われてきた宮城県沖地震(仙台市:宮城県沖地震の発生確率[URL]http://www.city.sendai.jp/syoubou/bousai/kakuritu/index.html)に対する警告もあって、我が家では地震に対する備えは、万全とは言えませんが、きちんとしてありました。具体的には、家具の転倒防止対策から、ライフラインが復旧するまでの3日間をしのぐ食料、飲料水、燃料(ガスボンベや乾電池)の備蓄、安否確認の方法についての家族・親類内での申し合わせなどです。

■安否確認

 大きな災害が発生した直後、携帯電話はまったくと言っていいほど役に立ちません。基地局が無事でも、通話制限がかかるため、不安や苛立ちがつのるばかりです。これまで、携帯電話でのネットやメール使用は大丈夫な場合が多かったのですが、今回はこれらの手段もしばらく使えない状態が続きました。

 停電中の2日間、もっとも活躍したのが、電源不要の単純な電話機です。電源不要というのは正確ではありません。公衆電話網(メタル回線)には微弱な電流が流れているので、RJコネクタに差し込めば、その電力で電話ができるのです。ひと昔前の電話機なら、停電用のポートが付いていたりしたのですが、最近の高機能な電話機やファクス機には付いていない場合が多いようです。ちなみにこの電話機は、システム管理者時代にモデムやIP電話の導通確認のためのツールの1つとして、工具箱に入っていたものです(電気屋さんで2,000円以下だったと思います)。

 総務省が推進している「光の道構想」([URL]http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban02_01000010.html)が実現すると、こんなアナログな対応ができなくなるかもしれません。

 さて、この通信手段ですが、2日目の朝、利用できなくなりました。NTTの収容局のバックアップ電源が落ちたようです。近所の公衆電話も同時期に利用できなくなりました。

■情報収集

 長期間の停電ということで、自宅のインターネット環境は停電中利用できなくなりましたが、携帯電話のデータ通信を利用したモバイル環境は2日目から利用可能でした。ちなみに、モバイルの契約はありませんが、NTTドコモユーザー向けに手続きなしで提供されている「Mopera」(注:2012年3月末で終了。以後、Mopera Uの契約が必要)を利用して接続できました。インターネット接続については、複数の接続手段を準備しておくことをお勧めします。

 インターネット接続は利用できたのですが、何しろ停電中のため、PCのバッテリーには限りがあります。最小限のメール連絡を済ませてからは、PCのバッテリーを携帯電話の充電用に利用し、情報収集は充電式のFM/AMラジオと、携帯タイプのアナログTVで行いました。

 アナログ放送は2011年7月24日に完全に終了する予定ですが、この震災を機会に再考願えないかと考えています(総務省:地上デジタルテレビ放送のご案内[URL]http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/dtv/index.html)。今回、多くの方が携帯電話のワンセグで情報収集をしたことと思いますが、ワンセグを含む地上波デジタル放送は電波状況が悪いと視聴に耐えません。我が家の周辺では、画像も音声も、乱れたり、中断したりということが多々ありました。我が家の防災グッズの1つ、1996年製の携帯アナログTVだと、同じ場所でもノイズが多いだけで、音声も画像も途切れることがありません。

 光の道構想も、地デジ移行も総務省です。デジタル化の推進もよいのですが、災害時に強いアナログも見直していただけないものでしょうか。

■電源確保

 自家用車をお持ちの方なら、車のシガレットライターソケットから電源が取れる、DC/ACインバーターを準備しておくと便利です。携帯電話の充電、ノートPCの利用や充電に困らないでしょう。最近の車には、シガレットライターソケットがない(ソケットはあるが空っぽ)ものもあるようなので、確認してから購入しましょう。

■思わぬ誤算

 3日分の飲料水があると言ったのは、実は過去の話です。昨年夏までは長期保存可能な飲料水1ケース(2L×6本)を備蓄していましたが、賞味期限が近かったため、昨年夏のキャンプで使い果たしていました。そろそろ手配しなければと思っていた矢先の震災です。今回、我が家の近辺で断水発生しなかったので助かりました。

 ここまでは、我が家の防災対策とその実績の話になってしまいましたが、何かしらヒントになればと思います。例えば、企業においても飲料水や食料の備蓄や、炊き出し用の用具、設備、ガソリン発電機などを準備しておけば、移動手段を絶たれた社員の支援だけでなく、地域社会への貢献もできると思います。

 ここからは、中小企業の防災対策です。我が家も一応、SOHOという分野の零細企業ですが、今回の震災でデータの喪失やハードウェアの故障は発生しておりません。幸い、停電復旧後から仕事を再開できています。

[地震対策]耐震のくふうで機器とデータを保護!

 今回、震度6以上の非常に強い揺れを初めて体験しました。震度5クラスとは異なり、固定していないデスクトップPCやサーバ機、液晶ディスプレイ、レーザープリンタは、まるで歩くように大きく動きます。

 今回は、緊急地震速報直後に駆けつけて、なんとかPCやプリンタの転倒や落下を食い止めることに成功しましたが、予想される余震への対策として、現在は、キャリーのゴムバンドやビジネスバッグのショルダーストラップを利用して保護しています。これだと効果はありそうですが、格好がつかないので、今後、耐震ジェルマットなどでしっかり対策する予定です(品不足のため、現在、1セットしか入手できていません)。

 サーバラックを導入している場合は、日常的に閉扉と施錠を怠らないことが重要です。非常に大きな揺れが発生すると、ラックにマウントしている機器がスライドして飛び出し、非常に危険です。

[水害対策]大津波は無理でも洪水には備えておこう!

 防災対策としては、地震だけでなく、水害対策も忘れてはいけません。特に、建物の1階または地下にオフィスがある場合は、川の決壊、ゲリラ豪雨などによる洪水で浸水の可能性がないかどうか確認しておくべきでしょう。筆者がかつて勤務していた会社では、大雨により社屋裏の川が決壊して、1階部分がすべて浸水したことがあります。そのとき、床に置いていたPCやネットワーク機器、電源の多くが被害を受けました。

 社内でそのようなリスクのある個所を特定し、ある程度の浸水に耐えるように機器の設置をくふうしたり、床配線の電源タップを壁配線に変更するなどの対策を検討してください。

[停電対策]UPSのバッテリーは劣化していませんか?

 今回の地震発生時、筆者は1台のノートPC、1台のデスクトップPC、そして1台のPCサーバを稼働中でした。地震発生直後、停電しましたが、ノートPCはバッテリーで、デスクトップPCとサーバ、およびネットワーク機器(ハブとルーター)は、UPS(Uninterruptible Power Supply:無停電電源装置)で電源供給が維持されたので、揺れが収まってから作業中のデータを保存し、正規の手順で安全にシャットダウンすることができました。

 UPSは“無停電”電源装置という名前ですが、停電中の電力を完全にバックアップするものではありません。UPSのバッテリーは、数分間の猶予期間を提供するものです。落雷によるサージや瞬電に対しても安定的な電力供給を行ってくれます。突然の停電からデータやハードウェアを保護するために、サーバにはUPSは必須と言えるでしょう。デスクトップPCやネットワーク機器についても、停電発生時にサーバにデータを保存し、安全にシャットダウンまたは休止するために、導入することをお勧めします。

 すでにUPSを導入済みの場合は、バッテリーが劣化、消耗していないかどうかを確認してください。UPSのバッテリーは消耗品です。周辺環境にも依存しますが、2〜5年くらいで寿命を迎えます。UPSのテスト機能を利用して、バッテリーの状態を確認し、問題がある場合は早急に交換してください。計画停電の場合は、実施するかどうかを事前に確認できるためUPSの出番はないでしょうが、この電力不足の中、需要予測を超えて想定外の停電とならないともかぎりません。

 Windows VistaおよびWindows Server 2008以降は、OSにビルトインの「UPSのサポート」が削除されました。UPSを導入する場合は、UPSに添付の制御ソフトウェア、あるいは別売りの制御ソフトウェアが必要になります。

 例えば、APCの「Smart-UPS」シリーズの場合、デスクトップPC向けの制御ソフトウェア「APC PowerChute Personal Edition」が標準添付されていますが、サーバでスケジュール運転やシャットダウンスクリプトを自動実行するには、「APC PowerChute Business Edition」以上は別途購入する必要があります。

 なお、APC PowerChute Personal Editionでも、自動シャットダウンは可能なので、グループポリシーのシャットダウンスクリプトと組み合わせることで、ある程度、シャットダウン時のタスクを自動化できます。

[データ保護]フリーのツールで遠隔地にデータを複製

 最終的なデータの保護のためには、計画されたバックアップの実施が必要です。ただし、今回のように拠点ごと壊滅的な被害を受けたときに備えて、リモート拠点にバックアップやデータの複製を取得するようにするとよいでしょう。ファイルサーバの場合はリモートサーバやNAS(Network Attached Storage)デバイスへの複製、データベースの場合はデータベースのミラーリングなどです。

 大げさに考える必要はありません。営業所や支店などのリモート拠点があるなら、その拠点のファイルサーバ(なければNASデバイスなどを購入して)とフォルダを同期するようにスケジュール設定するだけです。フォルダの同期は、「ROBOCOPY」などのWindowsの標準コマンドラインでも実現可能です。マイクロソフトが無償提供している「SyncToy 2.1」を利用するとさらに簡単でしょう。そのほか、さまざまなフリーのツールを活用できます。

■Download details:SyncToy 2.1[URL]http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=c26efa36-98e0-4ee9-a7c5-98d0592d8c52&displaylang=en

[マニュアル化]ITを安全に停止する手順を再確認!

 突然の停電は、予測できないのである程度あきらめがつきます。復電後に正常稼働できれば、それでよいでしょう。問題が発生したら、対応すればよい話です。これに対して、計画停電は幸運なことに、「計画的」な停電です。計画停電が実施される際にあわてないように、IT基盤を停止する手順、および復電後に起動する手順を再確認し、マニュアル化しておきましょう。

 ソフトウェアベンダーの各社も、計画停電に備えてさまざまな情報を公開しています。一度目を通しておくとよいでしょう。

■マイクロソフト:停電に備え、節電してWindows PCを使用する方法[URL]http://technet.microsoft.com/ja-jp/windows/gg715287/

■マイクロソフト:マイクロソフト製品群における停電対策、節電機能[URL]http://technet.microsoft.com/ja-jp/gg703325

■ブイエムウェア:計画停電に伴うVMware製品の運用方法について[URL]http://info.vmware.com/content/apac_jp_energy_wp

■オラクル:オラクルエンジニア通信:計画停電に備えて:Oracleに関しての注意事項(バックアップ・停止・起動)[URL]http://blogs.oracle.com/oracle4engineer/column/technical/026177.html

(山市良/ライター)


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Posted at 05:36 in Earthquake | WriteBacks (0) | Edit
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