Dec 16, 2009
満足のレーザー脱毛器
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今季のリーガエスパニョーラも、タイトル争いは2強の一騎打ちとなり、バルセロナの3連覇という形で幕を下ろした。バルセロナが勝ち点96、レアル・マドリーが勝ち点92、そして3位のビジャレアルが勝ち点71と、2位と3位の勝ち点差は21に広がった。今季の欧州リーグで2位と3位の間にこれ以上の差がついたのは、レンジャーズとセルティックがタイトルを争うスコットランド・プレミアリーグの勝ち点29差のみだ。
2強と第2勢力以下を切り離してシーズンをまとめることはむなしいが、2強以外に優勝の可能性がなかったのは現実だ。よって、この総括では、2強の争いと第2勢力の奮闘を個別にして振り返り、将来的に台風の目となりそうな外資が加わったクラブを取り上げる。
リーガエスパニョーラ3大ポイント
1) モウ・マドリー対黄金期バルサ
2) 第2勢力の明暗
3) 外資がリーガを変える?
マドリーとバルサの決戦、“本番”は来季
今季はジョゼ・モウリーニョ監督を招へいしたレアル・マドリーに注目が集まったが、結果的には黄金期を迎えているバルセロナに追いつくことはできなかった。
タイトルの行方を決定づけたのは2強の直接対決ではなく、マドリーの勝ち点の取りこぼしにあった。マドリーはバルセロナ以外の上位チームとの対決では、バレンシア、ビジャレアル、セビージャ、アトレティコ・マドリー、アスレチック・ビルバオ、エスパニョールには全勝と好成績を収めている。その一方で、オサスナ、スポルティング・ヒホン、サラゴサを相手に敗戦し、マジョルカ、レバンテ、アルメリア、デポルティボと引き分けるなど、落とし穴にはまった。逆に、バルセロナは、エルクレス、レアル・ソシエダに不覚を取ったが、敗戦はその2試合だけにとどめ、優勝を決めた第36節レバンテ戦より前の引き分けもマドリーを1試合下回った。シャビ、カルレス・プジョール、エリック・アビダル、アドリアーノなど、シーズンをとおして離脱者を抱えたバルセロナだが、シーズン記録の16連勝を達成するなどコンスタントに勝ち点を重ねた。
第30節のサンチャゴ・ベルナベウでのヒホン戦を0−1で落とし、マドリーがバルセロナに勝ち点8差をつけられた段階で、現地紙はバルセロナの事実上の優勝が決まったと報じた。ファビオ・カペッロ現イングランド代表監督が率いた2006−07シーズンのマドリーが“奇跡の”逆転優勝を果たした時でさえ、バルセロナにつけられていた勝ち点差は5であった。勝ち点8差からの逆転は、それこそ、モウリーニョ監督の口癖である“ミッション・インポッシブル”である。取りこぼしが許されないリーガで、モウリーニョ監督は中堅以下のチームの意地に一泡吹かされたのだ。
では、2強の実力差はどれほどか。シーズン後半に4連戦が行われたことも含め、かつてない程の盛り上がりを見せた今季のクラシコの結果は、バルセロナが2勝でマドリーが1勝、2試合が引き分けとなった。第13節のカンプ・ノウでの試合では0−5の大敗を喫したモウリーニョ監督だが、クラシコ4連戦ではある程度の奮闘を見せ、コパでは優勝を達成。クラブ最大の目標であるCLでは敗退に追いやられたものの、マドリーが完全に劣っているわけではないことを示した。
また、モウリーニョ監督のクラシコ4連戦での守備的戦術は、現地紙から否定的な見解を示されはしたものの、解任報道はほとんど出なかった。というのも、モウリーニョ監督が就任時に「私のチームが真価を発揮するのは2シーズン目から」と、加熱する期待に釘を差していたためだ。現地紙は、クラシコ以前から「どんなことがあろうとも、モウリーニョは来季もマドリーを指揮する」という論調を繰り返し、マドリーのペーニャ(応援グループ)は攻撃的サッカーというクラブ文化への順応を求めはするものの、続投を望んでいる数の方が圧倒的だ。少なくとも現在、マドリディスタにとって戦術は我慢の範疇であり、最もプライオリティーを置いているのはタイトル獲得なのだ。モウリーニョ監督率いるマドリーが、バルセロナに対抗し得るチームとなり、彼らからタイトルを奪い取れるのか。本当に結果が求められるのは来季だ。モウ・マドリーと黄金期バルセロナの決戦は、来季こそが本番となる。
第2勢力で光ったのはバレンシア&ビジャレアル、ビルバオも躍進
2強に大きく差をつけられている第2勢力で、CL出場圏内の3、4位を獲得したのはバレンシアとビジャレアルだ。ダビド・ビジャとダビド・シルバを昨夏に放出したバレンシアだったが、ウナイ・エメリ監督はフアン・マタを主軸に据え、新戦力のロベルト・ソルダード、メーメット・トパルらをチームに組み込むことに成功。CLでは決勝トーナメント1回戦でシャルケに敗れたものの、リーグ戦では、他国のリーグであれば優勝争いも演じられる勝ち点71を獲得した。またフアン・カルロス・ガリード監督率いるビジャレアルは、マヌエル・ペジェグリーニ前監督から実践しているパスサッカーを、カニ、ブルーノ・ソリアーノ、ボルハ・バレーロ、サンティ・カソルラの中盤を軸に磨き上げ、ジュゼッペ・ロッシの決定力を引き出した。ヨーロッパリーグ(EL)では準決勝まで進出するなど、欧州でも確かな足跡を残している。
ビルバオの躍進も特筆すべきであろう。バスクにゆかりを持つ選手たちだけで構成されているビルバオだが、ホアキン・カパロス監督はEL出場圏内の6位にチームを導き、資本主義に傾く欧州サッカーにアンチテーゼを掲げた。その鍵を握ったのは、自己最多となる18ゴールを記録したフェルナンド・ジョレンテと、チームにダイナミズムを与えたハビ・マルティネスのスペイン代表コンビだ。また、“カンテラ最高傑作”と称される若干18歳のイケル・ムニアインも、積極果敢なドリブルによって存在感を示した。
一方で、失望のシーズンを送ったのはセビージャとアトレティコ・マドリーだ。CLプレーオフで敗退するなど、シーズン開始からつまずいたセビージャは、9月後半と早い段階でアントニオ・アルバレス監督に見切りをつけ、昨季にマジョルカを5位に引き上げたグレゴリオ・マンサーノ監督にチームを委ねた。しかしエースのヘスス・ナバス、トップ下にコンバートされたフレデリック・カヌーテら主力の離脱が相次いだこともあり、ELでは決勝トーナメント1回戦で敗退し、リーガではEL出場権の獲得にとどまった。マンサーノ監督の退任は決定的と見られている。
昨季にEL初代王者となり、UEFAスーパーカップでインテルを破ったアトレティコは、人気と収入面で保っている“スペイン第3のクラブ”という面目を実力でも示したかったが、お得意の乱調によって、またもファンの期待を裏切った。シーズン終盤のセルヒオ・アグエロのゴールラッシュによってEL出場圏内にこそ位置したものの、ELグループリーグ敗退、そしてCL出場権を逃した罪は大きかった。ディエゴ・フォルランとの確執という話題もふりまいたキケ・サンチェス・フローレス監督は、シーズンが終わる前に退任を宣言し、アグエロも移籍願望を示した。
リーガ2強体制に割って入るのは…
リーガの優勝争いが2強だけのものとなって久しいが、マラガ、ヘタフェに外資が加わるなど、新たな流れも生まれ始めている(インド人実業家アル・サイド氏が買収したラシンは、負債の返済が履行されていないなど怪しい部分があるので除外)。カタール王族のアル・タニ氏がオーナーとなったマラガは、ジュリオ・バチスタやディエゴ・ブオナノッテ(来季から加入)を獲得するなど冬の移籍市場の話題を独占。シーズン後半にはバチスタ、ロンドンを中心に爆発的なパフォーマンスを見せ、第28節以降の成績を7勝2分け2敗として残留を決めた。一方のヘタフェは、4月下旬にドバイの投資会社ロイヤル・エミレーツ・グループが買収し、今夏以降の動向に注目が集まっている。
ファイナンシャル・フェアプレーの施行により、両クラブの補強はプレミアリーグのチェルシー、マンチェスター・シティほど豪勢なものにならないと予測されるが、それでも確実に力をつけていくだろう。マラガが来季にサプライズを起こす可能性も十分あり得る。2強を脅かす存在となるのは、国内の大不況のあおりを受ける第2勢力ではなく、彼らとなるのかもしれない。もちろん、アメリカの投資会社がアトレティコの買収を狙ったように、今後第2勢力に外資が加わる可能性も十分にあるが…。
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